柔整師会セミナー最終章・東京大会

◎ジャパン柔道整復師会主催の「礒谷セミナー」第3弾

2011年11月20日、ジャパン柔道整復師会主催の「礒谷療法セミナー」が東京の日本橋ビジネスセンター3Fで開催されました。

10月23日の仙台、11月6日の大阪に続き、「礒谷療法連続セミナー」の最終章として企画されたセミナーで、連続セミナーとしては3回目、今春の東京セミナーと合わせると本年4回目の「柔道整復師の先生を対象としたセミナー」です。

それぞれのセミナーに関しましては、各自報告していますので、ここでは詳細は述べませんが、当初は今春に開催を予定していました。ところが、あの“東日本大震災”が起きてしまったのです。

実は、主催者でもある「ジャパン柔道整復師会(詳細は仙台セミナーの項参照)」の本部は仙台にあるのです。東日本大震災により、今春予定されていた「礒谷療法仙台セミナー」の中止は当然として、全国で開催予定のセミナーのほとんどが開催中止となってしまっていました。

それでも「大震災を乗り越えよう」というジャパン柔道整復師会の強い決意に後押しされ、4月17日には「礒谷療法セミナー」は東京では開催しました。ジャパン柔道整復師会、並びに私たち礒谷療法総本部の復興への強い意志を表すための企画でしたが、既報のとおり大勢の参加者を得て成功裏に終わったのでした。

ご承知のように、日本復興への道程はまだまだ遠い現状ではありますが、復興への確かな手ごたえを掴むため企画されたのが今回の「礒谷療法連続セミナー」で、仙台・大阪は好評のうちに終えることができました。東京セミナーは、いわば連続セミナーの最終章ともいうべきセミナーですので、失敗が許されない会だったのです。

◎出席率抜群だった東京セミナー

「礒谷療法東京セミナー」は東京・日本橋にある日本橋ビジネスセンター3Fで開催されました。参加者は33名で、地元東京だけでなく、神奈川、埼玉、千葉など近隣各県からも多くの出席者がありました。

特筆すべき事項は、セミナー参加を申し込みながら当日キャンセルした人が驚くほど少なかったことです。今回のセミナーのように、セミナー参加費を当日支払うというようなケースの場合、当日キャンセルはどうしても1、2割はでてくるのが普通です。ところが、今回の東京セミナーの場合は、わずか2人のキャンセルがでただけでした。驚くほどの出席率といえると思います。

実際多くの参加者からは「“噂の”礒谷療法を見たかった」「礒谷療法は本では知っていたが、本物に初めて会える」などなど、礒谷療法の期待が熱っぽく語られたのでした。この年の4月には礒谷療法のセミナーを開いているにもかかわらず、多くの参加者の支持を得たことは、礒谷療法の存在意義を改めて感じることができたのでした。

◎新たな試みが定着

前回のセミナーから試みた“新方式”が今回のセミナーでも行われました。

礒谷療法の講師は礒谷院長と小林先生でしたが、両先生の息のピッタリ合った講師振りに会場は最初からリラックスムードいっぱいでした。

セミナーの新方式とは、参加者のニーズに合った会にするということに尽きます。

参加者が何を求めているかと判断し、その要求に臨機応変に応えるというものです。

実践的には、礒谷療法施術を参加者一人一人に理解できるように、ゆっくりと解説付きで行い、参加者自身も施術に参加できるようにしました。

とはいえ、礒谷施術を“礒谷未経験者”のセミナー参加者たちに無闇にやらせるわけにはいきません。その兼ね合いが難しいのですが、多くの先生方は目を輝かせて指導に聞き入っていました。

今回のセミナーの特徴は、セミナーに参加された先生方は強い期待を礒谷療法にもっていたという点にあります。ビデオ・写真・録音を事前に用意されている参加者も多く、講義中も、施術指導の場面でも質問が途絶えることはなかったほどでした

◎参加者の期待を強く感じる

今回の東京セミナーの参加者は、礒谷療法を“よく知っている”先生方が多かったようでした。質問も実に専門的、かつ実践的でした。「左足が長い時に、このような施術で良いのか」「LX型の場合に、なぜこのような施術を行うのか」などという基本的な質問から、「強さはどれくらい?」「患者が痛みを感じたときは、どこまで施術するのか」などの極めて具体的な質問までありました。

これは、セミナーに参加された整骨の先生方が、実際の医療の現場ですでに礒谷療法を試していた、あるいは今後試したいという強い意志をもっているからだと感じました。私たちが先生方の疑問や要望にすべて応えられたかは、参加人数の関係もあり疑問ですが、少なくても私たちが礒谷セミナーで心掛けている「参加者一人一人に手と手が触れ合うようなフレンドリーで心が通い合うようなセミナー」は達成できたと考えています。

◎中国整体の先生から大絶賛

今回の東京セミナーでは、柔道整復の先生方に交じり中国整体の先生もいました。

中国整体として、千葉県では知られた先生なのですが「密かに礒谷療法を学んでいました」とのこと。礒谷院長から離れず、質問の嵐です。礒谷院長も嫌な顔せずに対応していましたが、この先生は自分で施術を試したくて仕方がないのです。

かなり自信があるようで、参加者の一人を“無理やり引っ張ってきて”得意顔で施術を礒谷院長に“見せた”のでした。礒谷院長が解説付きで施術を“やり直す”と中国人の先生の得意顔は一変。困ったような、情けない顔に変わってしまいました。

その後、礒谷院長から「よく勉強していますね」というお褒めの言葉をもらい、親切な指導を受けると、表情は明るくなり「もっといっぱい勉強します。礒谷療法の底の深さを思い知りました」と言っていました。

◎真剣の中にも笑いが

セミナーは講義開始直後から、真剣ムードいっぱいでしたが、いつものように礒谷院長の“天真爛漫”な講義ぶりに笑いが絶えない会場でした。

自画自賛のようですが、セミナーを重ねるごとに礒谷院長の講義も分かりやすく、要点をズバリ解説するため、参加者の意識も集中しやすくなるようです。

参加者の多くは、礒谷院長の講義の一言一言に深く頷き、忙しくメモを取る手を休めません。実技を開始すると、場内の雰囲気はさらにヒートアップします。

礒谷院長の実技を間近で見学しようと、走るように駆けつけてきました。

ただ問題は、仙台・大阪のセミナー会場と比べるとフロアが比較的狭く、施術を見にくいという点がありました。反省材料です。

実技の内容の詳細は省きますが、今回のセミナーでは多くの先生方に実際に礒谷療法を体験してもらうことを主眼としました。会場が狭く、なかなか難しい点も多かったのですが、次々と施術希望者が出て来て少し慌ててしまいました。

最初に「施術を受けてみたい人はいますか」と質問したのですが、2、3人しかいませんでした。ところが実際に腰痛の女性参加者を施術し「あっ、痛みが無くなった」というや、施術希望者は6、7人に、最後になると10数人の施術希望者がいるという具合です。礒谷療法に半信半疑だった人が、実際の礒谷療法の効果に触れて自分でも試してみたくなったのかもしれません。

◎今後のセミナー内容

今回のセミナーは「礒谷療法理論」と「実技」の2本立てで構成しました。

講義はどうしても退屈してしまいますし、また専門家の先生は礒谷療法の実演を見たいだろうと考え、実技中心で進行することにしました。

普通は礒谷療法の特色である「足型判定」になると、先生方の目の色が変わります。実践的な礒谷療法の“施術方法”は先生方の興味の対象だからです。今後も、この方針は変えず先生方の要望に合ったセミナー内容にしていくつもりです。

私たちの確立したセミナーのメソッドとしては、ゆっくりと礒谷施術を一つ一つ解説しつつ、参加者の疑問に応えながらセミナーを進行するということに尽きると思います。また今回のセミナーでは新たな発見もしました。

一つには、施術を受けることを希望する先生方の中には、実際に体が不調というわけではなく、礒谷療法の施術の“やり方”を自分の身体で実感したいという人が多くいました。このような先生方も礒谷療法では大歓迎です。それだけ真剣に礒谷療法に興味を持ってくれたということですから。

このような先生の要望をも含め、参加者すべての方々に満足していただけるようにセミナーを運営していくたいと考えています。

最後に、多くの先生方から「次回の礒谷セミナーはいつですか」「礒谷セミナーをぜひ開いてください」「本部にお邪魔しても良いですか」などの言葉を数多くかけていただきました。このような先生方の要望に応えられるようにしたいというのが、今後の課題だと考えています。

☆院長の感想

連続セミナーがようやく終了し、ほっと一息というのが実感です。

2週おきに仙台・大阪・東京と続きましたので、肉体的にはともかく精神的には正直少し疲れました。連続セミナー当初はかなり緊張しましたが、続けるに連れセミナー内容は深化していったように思われます。参加者の先生方も色々な方がおられ、その先生方に合った対処もできるようになったと少しばかり自負しています。何よりも、参加した先生方の“礒谷療法への強い期待”を強く感じることができたことが私自身の最大の収穫だったように思います。

来年もジャパン柔道整復師会さんが「礒谷療法セミナー」を開催してくださるということなので、さらに良いセミナーを行いたいと考えています。

☆小林先生の感想

新しいセミナー形態がうまくいったと思われるセミナーでした。専門家の先生方を対象にしたセミナーは何度も経験していますが、その中でも「うまくいった」と思われるセミナーでした。院長先生との“呼吸”もうまくいったと思いますし、私なりに手ごたえを感じることができました。

狭い会場というハンデがありながら、参加者の先生方は身を乗り出し、食い入るようにセミナーに集中していました。私も施術をしながら、質問には丁寧に応えていたのですが、先生方の熱気には圧倒される感じでした。先生方の礒谷療法にかける期待を強く感じたセミナーだったように思います。

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Posted by isogaitest


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