礒谷療法セミナー・施術会を台湾で開催
☆世界医学大会翌日に礒谷セミナー開催
2012年7月7日、8日の両日に台湾・護理学院大学において「自然医学高峰会」が開催され、礒谷療法総本部の礒谷圭秀院長が招聘されて講演を行ったことはすでに報告しました。
この「自然医学総会」翌日の7月9日に、台湾において「礒谷療法セミナー・施術会」が開催されました。
セミナー出席者は10人と小規模でしたが、地元台湾で礒谷療法を学ぶ方々がほとんどで、内容の濃いセミナーとなりました。主催は台湾・礒谷療法の林克彦氏。林氏は台湾での礒谷療法セミナー・講演会などで常に通訳を勤めてくれる方で、今回の自然医学総会でも通訳の労を取っていただきました。
実のところ、前述した「自然医学総会」の出席も当初は迷っていたのでした
わずか2日間の総会のため(礒谷療法の講演は実質2時間程度)、台湾まで行くのは正直負担が多かったからです。しかし、関係者の奔走により「礒谷療法セミナー」、それに続く「礒谷療法施術会」が実現したことにより、礒谷院長の台湾行きが実現したという経緯がありました。
☆小規模セミナーも良いものだった
セミナー会場は、台北市内にある林氏の診療所で行われました。
出席者の中には遠く台南から来訪された方もおられ、皆さん礒谷療法の経験者ということもあり、意気込みも高く、当初から内容の濃いセミナーとなりました。
セミナー会場は、台北市内ですが、住宅地の真ん中で、今までのセミナーとは違う雰囲気の中で開かれました。というのは、住宅地といっても日本のそれとはまったく違い、いかにも中国風の家屋、庭、室内のレイアウトに一種の緊張感を感じたからです。
従来行われていたセミナーは、台湾であっても、大学とかホテルなので、いわゆるビルディングの一室ですので、日本とは大して変わりません。ところが、今回のセミナーは、匂い、空気、雰囲気と日本では味わえない経験をさせてもらいました。
セミナー参加者にとっては、通い慣れた治療所ですのでリラックスできたようで、その意味では家庭的な温かいセミナーとなりました。私たちにとっても、親しみやすく、参加者との距離感のない良いセミナーになったと思います。
☆熱気あふれる“施術会"
セミナーに続き、同じ会場で“施術会”を開きました。
施術会になると、雰囲気は一変しました。
時間になると、近所のおじいちゃん、おばあちゃん、子供といった感じの人から、遠方からはるばるやって来た感じの“偉そうな人”まで、多種多様な人が集まり出しました。中には“お手製のお菓子”や食べ物を持参する人もいます。施療を受ける順番を待つ人が、お菓子や食べ物を食べながら談笑しているのです。
日本とはまったく違う雰囲気の中で施術会はスタートしました。
ところが、施術が開始すると、会場は一気に引き締まったのでした。
院長の一言、一言に参加者の緊張感は高まります。
礒谷院長は、いつも以上のハイテンションで、参加者に向き合います。院長の 「この人たちを治してあげたい」という気持ちが参加者に伝わります。中には軽い気持ちで“施術会”に参加した人もいたでしょう。半信半疑で参加した人もいたはずです。その人たち全員が院長の“気迫”に圧倒され、施療所は真剣な“道場”のような雰囲気に包まれました。
「痛いのが取れた」「座れるようになった」と参加者が次々に報告すると、診療所の空気はさらにヒートアップします。付き添いの人や、見学者までも次々と施術を望むようになり、診療所は一時収拾のつかない状況になってしまったほどです。
☆礒谷療法が理解された
施術会は当初は10人程度という約束で行われました。
ところが前述したように、予定にない患者さんが押しかける事態となり、てんやわんや状態になってしまいました。そんな状況を乗り越えられたのは、自慢するわけではありませんが“経験”が大きいと思います。
礒谷療法総本部では、国内外で数多くの「セミナー・施術会」を実施しています。その経験があればこそ、今回の混乱状況に対処できたのだと考えています。その意味でも、今後はさらに国内外の「セミナー・施術会」を充実させていきたいと思います。
今回も礒谷院長、小林先生の両先生を派遣しました。
過去の例から、施術会には予定にない患者さんが押しかけることを予想していたからです。とくに台湾や東南アジアではよくあることです。そんな状況を想定していたからこそ、今回の事態に対処できたのだと思います。
余談ですが、施術した患者さんが真っ赤な封筒に“謝礼”を包んできたことは驚きでした。これは施術料とは別に、日本でいう“心付け”というものなのでしょうが、患者さんによって金額は別々で、万事“形式を重んじる”中国式の一端を見た思いがしました。国が違えば習慣も違うことを、様々な局面で実感させられた施術会でした。
☆礒谷院長の話
今回は「世界自然医学総会」とそれに続く「礒谷療法セミナー・施術会」と2つのイベントを同時期に行うという困難な日程でした。それを実現させてくれた台湾関係者には深く感謝します。
「医学総会」では、各国の異なる療法を実践していらっしゃる先生方と交流することができ、貴重な体験を得られました。学ぶべき点も多く、得た知識を今後の礒谷療法に生かせていければ良いなと考えています。
予想外(?)に、礒谷療法への関心は高く、「セミナーを行ってほしい」との要望を多数受けたことには実は少しびっくりしています。礒谷療法の国際化という観点から前向きに対処していきたいと考えています。
また「セミナー・施術会」は久しぶりの“内々の会”という雰囲気で、とてもおもしろかったです。入れ替わり立ち代わり患者さんが訪れ、室内は人がいっぱいで暑く、お世辞にも好条件とは言えませんでしたが、その反面、患者さんの“思い”が強く感じられ、充実した施術会になったと思われます。
どのような条件でも、患者さんの思いに答えるという礒谷療法の原点に立ち戻れたような気がします。今後もさらに施術会を展開したいという意を強くしました。
☆小林先生の感想
台湾のセミナーは2度目ですし、多少は慣れたつもりでしたが、台北の暑さには少々まいりました。
「医学総会講演」では、多少のハプニングがありましたが、日本の礒谷療法総本部へのインターネットアクセスが成功し、多少は役に立てたかなと思っています。
2度のパーティーでは、多くの方々があいさつに来られ、礒谷療法の“人気”を改めて実感しました。私はパーティーのような場が多少苦手なのですが、徐々に慣れてきたような気がします。
「セミナー・施術会」は、台湾の住宅で行われたのですが、写真や映像で見る台湾の家庭が目の前に現れ、とても興味深かったです。
施術会は、何人施術するのか分からない状態でしたので、多少の戸惑いはありましたが、何とか乗り切れたと思います。施術後も、質問責めにして離してくれない自己主張の強さは、いかにも中国風でしたが、それにも慣れてきたように思われます。
患者さんの喜んでくれる姿は嬉しいものですし、今後も礒谷療法の国際化に出来る限り貢献できるように頑張るつもりです。